ナチュラル(シリアス)ブリーディングといういこと。。。そして誕生。
まず第一に知っていただきたい事は残念ながら現在のブリーダーのほとんどは利益最優先で母犬にかなりの無理をさせて子犬を産ませている現状です。ブリーダーは主に家族経営か少数経営が主だと感じますが人員が少ないにもかかわらず取り扱い犬種が多かったり、子犬出産情報が常に更新されるHPには要注意が必要だと思います。この多忙な社会において1人もしくは数名の人で面倒を見れる頭数は限られるのです。
最近人気のミックス犬ですがさまざまな弊害も報告されています。小さい時はかわいい姿でも大きくなると風貌が変わり捨てられる対象になるという事例も多々あるようです。
基本的に私たちは子犬というものはひと時も目を離してはいけないと考えますので犬種を最高でも2種に絞り、なおかつ多頭の繁殖および飼育は一切いたしません。当店がこのような経営を長く続けられるのも主とする職業が別にあり、ブリーダーでの利益を第一に優先する必要がないからかも知れません。当店はあくまで犬好きが講じての趣味ブリーダーなんです。
当店ではこのようなブリーディングを「ナチュラルブリーディング」と題し、他のブリーダーには決してまねの出来ない繊細できめ細かなブリーディングを目指していこうと考えております。
遺伝性の疾患が出ないようにさまざまな努力をしている、ブリーダーのことをシリアスブリーダーと言います。
【遺伝性の疾患】、【犬種の保護】、【命の尊厳】等から守るということからもシリアスブリーダーは今後も注目されると思います。
特に【純血種】の場合、専門化がブリーディングしても、
充分起こりえることだということを理解する必要があります。
ただし、【遺伝性疾患のデータベース】が活用され、
【シリアスブリーダー】がブリーディングすると確率は大きく減りますが、
逆に【商用目的ブリーダー】がブリーディングしたり、
【素人】がブリーディングすると、
その確率はとても上がります。
データベースは米国のOFAが有名ですが、
日本動物遺伝病ネットワーク(JAHD)のデータベースも
著しい効果を出しています。
JAHDセミナーでのお話では、
ラブラドールでHD(股関節形成不全)が46.7%(重度が20%)あったそうで、
3年前よりJAHDのデータベースに従ってブリーディングされた盲導犬では、
HDが15%(重度にいたっては1-2%)に激減した事実があるそうです。
また、遺伝性疾患を持っていない正常な犬同士でも、
CHDが出る確率が19-36%あったそうです。
【商用目的のブリーダー】や【素人】は、
これらのデータベースを活用しないので、
【遺伝性疾患】を引き起こす可能性が高くなるのです。
OFAやJAHADなどのデータベースを活用し、
【遺伝性疾患】発生確立を低減する話をしましたが、
【犬種の保護】にはそれ以上の意味があります。
それぞれの犬種には目的(仕事)があり、
その目的に合致した体躯と性格などを持っています。
例えば、ゴールデンレトリバーは狩猟犬で、
ハンティング中邪魔をせずに静かに同行し、
ハンターが撃ち落した獲物を、
傷をつけづに回収するのが仕事です。
このためには獲物をくわえられるだけのあごを持った体躯で、
狭いところでも入っていけるあまり大きすぎない中庸な体格、
トゲのある草むらの中にも入っていくので長すぎない体毛、
ハンティングの最中に邪魔にならない静かな性格、
仕事をしっかりと憶えられる訓練性能、
そして夜はハンターや家族の伴侶となりえる人好きで温和な性格、
などなど・・・・・・
ここに書ききれないものも含めて、
これら多くの条件をそなえた犬が、
本当のゴールデンレトリバーという犬種といえます。
上述した犬種としての特性はゴールデンだけでなく、
他の犬種もそれぞれ同じように定義されている事なんです。
ということは、
【本当のブリーダー】とはその犬種の特性を理解し、
その体躯と性格などを保護し、
次世代に引き継いでいくことが重要な仕事となります。
残念ながら【現代のブリーディングは商用目的が多く】、
どうしてもドッグショーやモデル犬などにウケル体躯が重宝され、
性格や生態に関しては無視されていることが多いです。
したがって性格などがスタンダードにほど遠いわんちゃんも増えています。
もちろん【素人のブリーディング】で、
ここまで意識高くやっている方を残念ながら私は知りません。
ここまで理解しブリーディングすることは、
生半可のことではできません。
これが、私たちが【シリアスブリーダー】以外のブリーデイングに、
反対する2つ目の理由です。
「自分の愛犬の子犬を見たい!」
「メスを飼うからには一度は産ませたい!」
「出産シーンを子どもに見せ情操教育に役立てたい!」
などなど・・・・
一度はそのようなことを考えたことがある人は少なくないと思います。
私もそのような考えが頭をかすめた事があります。
本当に子犬はかわいいですよね。
でも考えてみてください。
多い場合は一度に10頭近くの【新しい命】が産まれることになります。
その子達全員に、
【ただ飼ってくれるだけ】じゃなく、
【愛情を注いで、 大切な家族として、 10年以上を、 きちんと生活するという当たり前の事】を
ご理解頂ければと思います。
【1つの大切な命】を最後まで責任もてる人を探し出すのは、
ブリーディングするオーナーの義務なのです。
それが【命の尊厳】ですし、
【同じ惑星の生命体としての礼儀】だと思います。
【商用目的のブリーダー】の場合、
まず上述したようなことは多くの方が考えてくれていないと思います。
また、彼らのは仕事は、
流行の犬種を、
短期間で、
大量に出産させて、
利益を得る事です。
このために、
流行の犬種を追っかけていますので、
犬種に関する知識が乏しいです。
また繁殖の方法もひどく、
一例として山奥の倉庫などで、
雌犬を檻に入れて、
ともかく何度も子犬を産ませて、
出産で身体がぼろぼろになる、
それを繰り返すという話を聞いたことがあります。
その上、利益を得るためには売れなければいけないので、
親や兄弟といながら愛情を受け、
社交性や基本的な教育を受ける時間を無視して、
1ヶ月もしないうちにどんどん市場へ出荷するそうです。
これでは犬種としての性格などがおかしくなっても無理はありませんし、
生まれてきたわんちゃんが可愛そうですし、
私には【命の尊厳】を理解している方は、
少ないのではないかと思います。
そしていよいよチワワ誕生!!
交配後35〜40日で妊娠確認獣医さんでエコーをかけます
交配後63日目が出産予定日です
生まれる1週間前には出産ようの部屋に移します
61日目で又は出産の兆候が見えた時レントゲンをかけます
これは時期がとても大事です
レントゲンでは子犬の数、骨盤、仔犬の位置などをチェックします
出産前日にシャンプーをし仔犬を迎える準備をします。
体温が下がりますといよいよ24時間体制をとります。
万が一のことを考え獣医にも連絡します
家族の協力を得ながら2人一組で最後の子が生まれるまで
お母さん犬についております
1匹1匹を大切に取り上げます
三人で朝を迎える時もしばしばです。
赤ちゃんの誕生です。小さな手で踏ん張りながらお母さんのお乳を飲みます
元気で育ちますように願いを込めながら21日間
21日目より離乳食をはじめます
この頃よりお母さんと少しづつ離れて行きます
兄弟との共同生活が始まります。
仔犬と母親と過ごす時間これも本当に大切にしております
この頃から仔犬の個性が出てきます。
1人1人良いとこを見つけてあげましょう